葬儀に関するお話です

幽霊を見るよりアッと驚く怖いお話

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odorokukowaiohanashi
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毎日が非日常の葬儀屋さんで働いています!

「葬儀屋さんで働いている」と言うと、
「幽霊と見ないの?」とか「霊体験とかするの?」とか・・・よく聞かれます。

幽霊?・・・一度も見たことありません・・・

霊体験?・・・全然ありません・・・

が・・・・・

あのアッと驚く体験はおそらく、もう最初で最後であろうと思います・・・

幽霊を見る事よりも驚いた、あの日のお通夜の晩の出来事を・・・

私が担当させて頂いた、ある喪家のお話です。

目次

喪主はご主人

奥様をまだ59歳と、まだ旅立つには早いお年で亡くされてしまいました。
喪主のご主人は61歳です。このご夫婦にはお子さんは居ませんでした。

気持ちは辛いんでしょうけど、でも奥様の為にと気をしっかり持って
葬儀の打ち合わせもスムーズに終わりました。
亡くなられてから、2日後のお通夜の当日まで何事もなく過ぎました。

お通夜

25人ぐらいの、ご遺族、ご親族で、一般の弔問者も40名近く参列されたお通夜でした。
18〜19時のお通夜で式も滞りなく終わり
ご遺族、ご親族の皆さまは通夜振る舞いをしていました。

ご主人の様子は、親戚の皆さんと奥様を偲びながら、お酒も進んでいました。

2階が式場、3階がご遺族、ご親族の控え室になっていて
皆さんは、3階で通夜振る舞いをしていました。

私を含めセレモニースタッフ3人で、明日の告別式の準備と
2階の式場の片付け、清掃、この日はご主人だけ付き添うとの事なので
3階の6畳の別室に、お布団の準備をしていました。

時間も21時ぐらいになると、親戚の皆様もだいぶ帰られ
21時30分頃には、ご主人1人だけに。

ご主人は6畳の別室に入られ、私は、1階〜3階まで、戸締りや、式場の確認、
棺の中のご遺体の確認と最終チェックを終わらせ、帰る旨を伝える為ご主人が居る6畳の部屋へ。

目のやり場に・・・

「コンコンコン」とドアをノックする私

「はい」と中からご主人の声

「失礼します」とドアを開けたら・・・・・

開けたら・・・・・

ご主人の左手には「部分ウィッグ」=かつら
右手にはおそらく頭を拭いていただろうと思われるタオルが・・・・・

「アッ」とつい声が出ちゃいましたよ・・・

私なぜか「すいません」って。何に「すいません」か分からないけど・・・
笑いたいのに、笑えない・・・自分との戦いです・・・

ご主人「あ〜ごめんね、こんな格好で」って笑って言ってくれたけど
どこを見て話せば良いのかと・・・もう苦笑いですよね・・・

そこに輪をかけてご主人・・・
「頭も寂しいんだよね」って・・・・・だいぶ酔ってますか?みたいな感じで・・・
私は苦笑いしか出来ませんでしたよ・・・

最後に・・・

ご主人が言ってくれて良かったです。
もし、あの場面で何も言ってくれなかったら次の日なんか気まずいですよね・・・
あっ次の日、どうなったか気になります?

もう、式の司会進行辛かったですよ。特に出棺時の喪主の挨拶・・・
良い話されてるんですけどね・・・
私の頭から昨日の場面が消えないんですもの・・・・・

幽霊を見るより、生きている人間に、驚かされる事の方が怖いですよ!
葬儀屋さんが幽霊を見るより怖い事・・・それはハプニングです!

でも、なんとか滞りなく葬儀は終わる事出来ましたよ。(-。-; フゥ・・・

でわまた <( _ _ )>

 

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